バーチャルYouTuber 鳩羽つぐの魅力 恐怖による惹きよせ

幽霊って怖いですよね?
怖さというのはどこから発生するのか。
僕は正体が分からないということにあると思います。

人は自分の理解の及ばないことに関して恐怖を抱きます。これは人がもつ防衛本能と言えるでしょう。
今回はこの未知からくる恐怖をうまく使った例として一人の少女を紹介したいと思います。

VTuber鳩羽つぐ

この少女は鳩羽つぐというバーチャルユーチューバーのキャラクターです。

バーチャルユーチューバーとは、キャラクターというアバターを通して動画を投稿するユーザーの総称です。

こういったキャラクタービジネスは、基本的に何かしらの設定を確立することで人々に共感を得られていきます。

しかし、鳩羽つぐにはそういった詳細なプロフィールが一切存在しません。
ただ愛らしい姿の少女のアバターを第三者の視点から眺めているだけのコンテンツなのです。

彼女はこちらに語りかけることはありません。
ただ、彼女に日常があるだけなのです。

動画構成の秀逸さ

動画のつくりも秀逸で端々で、世界観に違和感をもたらしてきます。
登場人物は彼女一人で、BGMも環境音のみでどこかリアルです。

カメラも基本的に固定されています。
その視点が、まるでこちらが彼女を盗撮しているかのような気持ちにさせます。

投稿される動画に時系列はなく、それぞれが短い記録の断片となっています。
それがより世界観をわかりづらくしています。

なんのためにこの動画がつくられているのか。
ユーザーは正体不明のこのコンテンツに違和感を覚えます。
これは一種の恐怖とも言えるでしょう。

恐怖による惹きよせ

愛らしいアイコンの少女とこうした詳細を語らない世界観によってユーザーは様々な想像をします。

このキャラクターはどういった設定なのだろう?
作者の意図はなんなのだろう?
いろいろな疑問が浮かびます。

こうした不明瞭さが何とも不気味。
なのにどうにも心を惹く。
これこそが恐怖による惹きよせに他なりません。
正体がわからないからこそ人はその対象に恐怖し、同時に興味をそそられます。

類似事例

一昨年、六本木にあるArt&Science Galleryにて開催されたブラックボックス展という展示が話題になりました

会期中、3万人以上がおしかけ、ギャラリー展示では異例の6時間待ちの大盛況をみせました。

この展示は事前情報がまるでなく、場所と時間だけが告知されていました。
そんなあまりに不可視なこの展示は人々の関心を惹きました。

オンライン上での口コミ、賛否の嵐、憶測、そういった情報が錯綜し、良くも悪くも人々を魅了したわけです。

未知の先にある好奇心

このブラックボックス展と鳩羽つぐ。

両者に共通するものは、詳細をあえて語らない不透明さにあります。
この未知こそが人々の好奇心をそそり、魅了するのではないでしょうか。


鳩羽つぐは虚構です。
決して、現実にいる存在ではありません。
ストーリーがあるわけでもなく、ユーザーに語りかけてくるわけでもありません。
それでも人々を魅了するコンテンツとして成り立つ。

虚構の中にある不気味なほどのリアルさ。
正体を不透明にしていることで、その存在はより魅力的に映る。
それこそがはとばつぐという存在が人々を魅了し続けている理由なのでしょう。

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鳩羽つぐ引用画像
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