Web主流のデジタル時代がデザインに与える影響 デザインの画一化について

以前これらの記事で、よりデジタル時代を意識したフラットなデザインが主流となっていくのではないかと紹介しました。

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実際、ブランドロゴの類似化が顕著に現れてきているように感じます。
アメリカ インディアナ大学の研究では、ロゴだけでなく各ブランドのwebサイト構造も類似し始めていると報告されています。

 

引用 https://www.thefashionlaw.com/remember-blanding-well-websites-are-all-starting-to-look-the-same-too/

 

Remember “Blanding”? Well, Websites Are All Starting to Look the Same Now, Too

 

 

Webサイト自体はその特性上、機能性を重視するため類似するという点においては仕方のないことではないかと思うのですが、ブランドロゴとなると確かに類似は問題となるでしょう。

 

ロゴというものはまさに「顔」です。本来はそれぞれに個性があって然るべきなのです。
しかし、現実はこうもそれぞれ類似したものへと変貌を遂げようとしています。

 

今回はそんなデザインの画一化についてお話しいていこうと思います。

 

Web主流の時代によってロゴなどのデザインが徐々に画一化しつつあります。今回はなぜ、それが起こるのかなどを解説していきます。

 

 

 

 

なぜデザインが画一化されていくのか

 

 

根本的な疑問として、なぜブランドロゴがこれほど酷似し、どれも大差ないようにリデザインされてしまっているのかですが、その大きな要因にシステマチックに構成することを是とするデジタル時代の煽りを受けているのがあるでしょう。

 

デジタル時代とはつまるとこwebがデザインの主流となることをさします。
以前、日産の新ロゴについて記事にしたときにも書きましたが、Webは様々なデバイスで見ることになる媒体です。
人によってモニター状況が全く違う領域だからこそ、余計なストレスをなくし、デザインをより平滑に、フラットにしていくことが求められるようになりました。

 

その結果が生じたのがデザインの画一化なのです。

 

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個性と無個性

個性あるデザインはやはり魅力的な分、それが好みではないと思う人もいたりなどします。
これは人間なので当たり前の感情でしょう。

 

情緒に訴えることと情報のみをシンプルに伝える。
どちらもデザインにおいては重要な要素です。

 

しかしそれは、あまりに両立しにくい現実があります。
そんな最中に到来したデジタルという表現舞台は無個性であることを非常に明快な存在へと引き上げていきました。

 

最近ちょうど今回の事例に近しいものを見かけたので引用します。

 

引用 ルナルナ https://www.mti.co.jp/?p=3157

 

こちらは生理管理サービスアプリのルナルナのロゴマークです。
このロゴがつい先日、リニューアルされました。

それがこちらです。

 

 

 

以前までの丸ぼったいひらがなやウサギのマークなどはすべて取りさらい、シンプルなサンセリフの欧文ロゴにリニューアルされました。
印象はだいぶ違いますよね。

 

使われてるサンセリフはFuturaをベースにややふくらみと角を柔らかくすることで、読みやすくもかわいい印象にデザインされています。
僕個人はとても好きなデザインです。ですが、細部を意識せずに見ればただのサンセリフ欧文です。

 

太く、可読性のある書体。
デジタル媒体においては間違いなく正解です。どのようなデバイス媒体においても問題なくマッチすることでしょう。
わかりやすいし、それでいてしっかりとかわいらしい印象を持たせられているのは実によいデザインだと思います。
そして、シンプルで明快です。

 

ですが、それまで持っていた個性は間違いなく消失してしまいました。
これ単体では良いデザインですが、同じようなサンセリフ主体のロゴをかき集めたらおそらく、このロゴは埋没してしまうでしょう。
これこそがまさしくデザインの画一化です。

 

 

 

まとめ

 

今回はデザインの画一化についてお話ししました。
これからの時代はまさしくデジタル主流であり、情報の伝達能力が高いデザインほど求められていくことになるでしょう。

 

ですがそれに伴い、ブランドの顔とも言えるロゴは徐々に画一化が進んでいます。
それ自体はある意味、一種のムーブメントと言えるかもしれません。
ロシアアヴァンギャルド、アール・ヌーヴォー、アール・デコのように何十年後、こうした表現がデザイン様式の歴史に刻まれる日がくるのかもしれません。

 

デザインは時代を映す鏡です。
今の時代はそういう意味で無個性の時代なのかもしれません。
そういうわけで今回はWeb主流のデザインによって生じたデザインの無個性化についてのお話でした。

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