おそらく殆どの家庭や職場で使われているのはWindowsのPCではないでしょうか?
しかし、デザインの現場ではどこもかしこもがMacを使用しています。
一般的なシェア率から言ってもWindowsの方が圧倒的なのは言うまでもありません。
むしろ取引先がWindowsのせいで互換性の問題が発生してしまうなんてこともよくある話です。
それでもデザイナーがMacを使用するのはなぜでしょうか?
今回はデザイナーがこぞってMacを使用する理由にいて記事にしようと思います。
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Macのメリットってなに?
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まずMacがWindowsに勝っているメリットについて考えてみます。
特筆すべき点は画面に表示されるフォントが綺麗ということがあるでしょう。
これはMacに搭載されているアンチエイリアスという処理のおかげで綺麗にフォントを表示してくれます。
その代わり、そのアンチエイリアスに対応できない古いアプリケーションを次々切り捨てているのでMacでは使えないアプリケーションが多くあります。
最近ではWindowsもフォント表示がだいぶ改善されてきているので、数年もしたらこのフォント表示のメリットも大差なくなるのではないでしょうか。
今のところは綺麗にフォントが表示されることもあり、Webデザインに置いては制作や確認などをする際には重宝するという印象です。
では、ほかの優位点を考えてみましょう
やはりショートカットキーが非常に便利です。
これがかなり機能的に作られており、慣れてしまえば操作性がとても高いものになっています。
ちなみにMacでは日本語、英数のどちらの状態でもショートカットキーが反応しますが、Windowsではいちいち英数モードにしなくてはショートカットが反応してくれません。
こうしたユーザーファーストな目線を持ってつくらたプロダクトなだけあり、Macの方が優位性があるのではないかと思います。
他にもTime Machineといったバックアップ機能も充実しているなどあります。
しかし、ここまで書いてあること以外はそれほど大差がありません。
Macで使えるグラフィックソフトは大抵、Windowsで使えますし、古いが有用性のあるアプリケーションはWindows対応のものがほとんどです。
文字が多少綺麗に見えることと、ショートカットが便利という程度でMacとWindowsに致命的な差はないのです。
なぜデザイナーはMacを選ぶのか
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これはもう言ってしまえば、そういう文化として根付いているからでしかありません。
身も蓋もない話ですが、みんなが使ってるからとりあえず使っていると言ってもいいかも知れません。
パソコンで印刷物のデザインを行うようになったのが1990年代後半の話です。いわゆるDTPというやつです。
その当時からデザインの現場ではMacが使用されていました。
WindowsでもDTPで使用するようなIllustratorやPhotoshopといったソフトはもちろん使えたのですが、それでもMacが選ばれたのです。
Macの理由は印刷会社
デザイナーがMacを使う理由には印刷会社があります。
PC上でデザインを組むようになったことで印刷会社もまたその作業内容を変更せざる負えなくなりました。
それまで手作業でやっていたものからいきなりPC上での作業に変わってしまったわけです。
印刷においてWindowsとMac、どちらがより綺麗に印刷物をつくるのに適していたかというと実はMacでした。
これはMacがPC上でグラフィックをつくることに重点を置かれていたというのもありますが、PostScriptというプログラム言語と非常に相性が良かったということがありました。
Adobe PostScript https://www.adobe.com/jp/products/postscript.html
PostScriptとはAdobeで開発された言語で、図形をどのように描き、配置し、色の指定などビジュアルづくりに必須な要素をテキスト形式で記述していくものです。
簡単に言ってしまうと、グラフィックをPC上で再現するための言語です。
それを使うことで良質なグラフィックがPC上でつくることができたというわけです。
そしてこのPostScriptという言語を印刷するには専用のプリンターが必要で、印刷会社はそのプリンターをこぞって実装していったのです。
そしてそのプリンターはWindowsとの互換性がなかったのです。
というよりも、そういった技術の転換期の中で、全ての環境に対応できるだけの予算が印刷会社にはなかったというのが正しいでしょう。
結果的にWindowsを切り捨てて、Macのみでの入稿を決断したのです。
そうなるとデザイナー側もWindowsでデザインを作るより、PostScriptと相性が良いMacでつくられたデータで入稿した方が印刷会社の手間を無くすことができます。
そういう流れから必然的にデザイナーもこぞってMacを使うようになったのです。
まとめ
デザイナーがこぞってMacを使う理由は、Macの方が印刷会社への入稿データを作る際に印刷機との相性が良かったからです。
今でこそ、Windowsでも入稿は問題なく行えるようになりました。
つまり未だにデザイナーがMacを使い続けるのはそういった時代の流れに身を任せ続けた結果ということになります。
決してMacでなければデザインができないというわけでは決してありません。
Windowsでも十分な機能がすでに備わっています。
ただ、未だにデザインの現場ではMacが主流であるのは事実ですし、もしデザイナーを目指すのであればMacに慣れていて損はないと思います。
何よりユーザビリティを意識してつくられたMacはとても使いやすいです。
ストレスなく仕事をしたいと考えるならば、Macという選択肢は決して悪いものではないのではないでしょうか。
というわけで今回はこのへんで終わりにしようと思います。
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