ラフォーレのテプラ広告は酒井いぶきのパクリか否か問題について思うこと

ラフォーレのテプラ広告は酒井いぶきのパクリか否か問題について思うこと

ことの発端はラフォーレのグランバザールの広告ビジュアルでした。

みなさんテプラってご存知でしょうか?

緑とか青とかビビットなテープに文字を記入していくラベルライターなのですが、今回のラフォーレの広告はそれをモチーフにビジュアル展開をしていました。

発表された瞬間、その攻めたビジュアルにネットでもとても話題になっていました。

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しかし、そんな中SNSで酒井いぶきさんというアーティストの方の呟きによって予期せぬ方向へと大きく波紋を広げることとなりました。

酒井いぶきさんはテプラを使ったアート作品を発表してきたアーティストです。


彼女のインスタグラムなどでも作品が見れるので是非ご覧になってみてください。

https://www.instagram.com/iibbuukkii_/

酒井いぶきさんは自分の作品とあまりに酷似したビジュアルの広告を堂々と世に出されてしたまったことに対して怒りを感じているご様子でした。


実際、この広告を制作したワイデンアンドケネディという会社は自社でギャラリーも運営しており、酒井いぶきさんもそこで展示を開いていたということでした。


つまり、酒井いぶきさん自身を認知していたということです。

これが彼女にとってさらに侮辱となったのでしょう。

パクリか否か

左側が実際に酒井いぶきさんが作られているアート作品。


右側が今回問題となったワイデンアンドケネディのラフォーレの広告です。

僕はこの件についてはツイッターで述べているのですがパクリとは思いません。

それはビジュアルがもつ特性がまるで違うからです。

ラフォーレの方はレイアウト、色使い、文字詰め、情報の視認性などはやはりとても良い仕上がりです。


何を言っているんだと思われるかもしれないですが、
ラフォーレの広告はまさしく広告であってアートではないのです。

つまり、酒井いぶきさんのアート作品とは違い、広告としての役割をきちんとテプラ表現の中で行っているというのが明確な違いというわけです。

アイデアの引用について

では、酒井いぶきさんの言い分は言いがかりなのかと言われたら決してそうではありません。


そもそも彼女の発言からもワイデンアンドケネディで展示を行っているわけです。


そこの社員が彼女の作品を知らないということはほぼありえない話です。

当人にしか分からないことなので断言はできません。


しかし、酒井いぶきさんの作品を見て、今回の広告ビジュアルを発想したのはほぼ確実ではないかと個人的には思います。

では、アイデアを真似るのはパクリと言うのではないかと思われるかもしれません。



しかし、著作権法ではアイデアは保護の対象ではないのです。

つまり、法律上で言うと酒井いぶきさんのテプラを使う表現手法というアイデアのもと生まれたあのラフォーレの広告はまったくパクリとは言えないとなるのです。

クリエイターとしてのモラル

しかしながら、多数の方が酒井いぶきさんの作品のパクリではないかと疑惑の目を向けているのもまた事実です。
これは本当に仕方のない話です。



単純なたとえ話ですが、
誰かがピカソの画風で何かを描いて、それを見たピカソがこれは私のパクリだと言っているのと同じようなものなのです。


外野から見れば何を言っているんだと思うかもしれませんがアーティストにとってそれはとても大切なことなのです。

どれだけ自身に唯一性をもたせることができるのか。


それによってアーティストははじめて創作のみで生活をしていくことができるのです。


常に足場のない状態で生きている状態で、自分が導き出した手法やアイデアはかけがえのないものであり、プライドでもあります。何よりそこに行き着く過程はとてつもなく苦難なことがほとんどなのです。


実際、酒井いぶきさんはその手法やアイデアでファンを集めてきたわけです。

言い方は悪いですが、
自分で考えるわけでもなく、アイデア手法のみを掠め取られて、しかもそれがとてつもなく話題となる大きな媒体で発表されてしまったのですから、プライドを傷つけられて当然です。

つまり今回の根底にあるものはパクリかそうでないかではなく、クリエイターとしてのモラルの問題なのです。

この件に関して犬山紙子さんはツイッターで言及していました。

これは確かに一理ある考えではあります。


しかし、それをしないという判断がワイデンアンドケネディではあったのでしょう。


それは容易に想像がつきます。

なぜならテプラという表現のみが今回必要だったというだけだからです。

それを広告として落とし込んだのが今回のビジュアルです。

広告とアートの違い

広告とアート作品はまるで違います。
広告とはあくまで必要な情報を伝達させるためのものです。

そこには様々なテクニックを必要とします。


今回のようにビジュアルと情報が同居した広告に関してはむしろ、デザイナーにこそ相応しい仕事なわけです。

限られた予算の中で、クライアントの希望を答えていかないといけないのが代理店やデザイン会社の仕事です。

今回のようにテプラのような表現は言ってしまえば内製でつくれてしまうビジュアルです。

外注などするはずもありません。
あくまで広告はビジネスなのですから。

まとめ

今回の件、ボク個人の意見をまとめます。

酒井いぶきさんのアート作品と今回のラフォーレの広告はその性質まるで違い、彼女の作品とはまったく違うものとなっている。
またアイデアの引用があったのせよそれは決して法律上問題のあることではない。


しかしながら、アーティストが苦心してたどり着いたものに対して敬意を払うのはクリエイターとしてのモラルに関わるのでないか。

そんな感じで今回は終わりにしようと思います

    引用元
  • 1 https://www.laforet.ne.jp/grand_bazar/