DI(ダイナミックアイデンティティ)の可能性

皆さんはDI(ダイナミックアイデンティティ)という言葉を知っていますか?
これはロゴデザインの1ジャンルの一つです。
今までのロゴデザインは普遍的に愛されることを念頭に力強いVI(ビジュアルアイデンティティ)を設計し、それを使い続けてきました。
例えば、マクドナルドの黄色いMのようなマークやスターバックスのサイレンなどは分かりやすい例だと思います。

 

 

このビジュアルを見るだけで、それがマクドナルドやスターバックスに関連したものだということが一目で分かります。
つまりVIとは企業のイメージそのものと言える大切な存在なのです。

 

一方で、近年ではVIの概念に変化が訪れています。
通常、VIは確固たるイメージの象徴ということもあり、不変の存在です。
色をいじったり、形状を変化させるなどは概念上ありえないことでした。
しかし、今VIの世界では可変的にビジュアルを変化させるという挑戦が行われるようになりました。
それこそがDI(ダイナミックアイデンティティ)という考え方です。

 

 

デジタル主流の時代だからこそアイデンティティ

 

時代は徐々にアナログ的な表現からデジタルのものにへと移行しつつあります。
デジタル化に伴い、メディアや媒体は実に多様となりました。
実にその変化は目まぐるしいものでした。
印刷からディスプレイに切り替わるだけで、ビジュアルの可能性は無限に広がっていったのです。

 

既存の表現は過去のものとなり、
結果として今までのVIとは違った流動、可変的なビジュアルが求められるようになったのです。
それこそがDI(ダイナミックアイデンティティ)という存在です。

 

 

 

 

 

こちらはテレビ朝日のDIです。
おそらく、日本で最も見られる機会の多いDIの例でしょう。
このアイデンティティは常に流動的で、音に反応して自動的にモーションを作り出します。
常に変化を続け、永遠に完成することなく動き続けるこのアイデンティティはまさしく、
今の時代を象徴すると言えるでしょう。

 

 

これからの表現

 

DIはまさにこれからの新たな時代を象徴するアイデンティティと言えます。
ですが、まだまだ浸透しきれていない考え方でもあります。
日本ではそれがより顕著ではないでしょうか。

 

おそらく、このDIという表現はまだまだ成熟しきっておらず、表現の延長線上の「気まぐれ」
としか見なされていないからなのではないでしょうか。
ですが、これだけははっきりと言えます。
遠くない未来。
この先のアイデンティティの様相はまるっきり変わります。
表現の幅はこれから先さらに大きく拡張されていくからです。
既存の普遍的な姿を保ち続けるアイデンティティは決してその時代の流れを耐えるだけの強度を失います。
だからこそ、このDIという考え方はもう決して他人事ではなく未来を生きる上で必須の概念となることでしょう。

 


新しい時代のブランドロゴのデザイン -ダイナミック・アイデンティティのアイデア97

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