デザインが上達しない?
悩んだ時に試してみたいデザインアプローチ

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「ソフトも使えるようになってきたけれど、上達の実感がない……」

「とりあえずセオリー通りつくってみたけど、何だかイマイチ格好よくない……」

「デザインの依頼を受けるようになってきたけど、提案がうまくできない……」

 

ある程度、デザインについて学びだすと、必ずこういった壁にぶつかります。
これらの共通の問題としてデザインの手法は身についても、それを活かすためのアプローチが身についていない

 

ということがあります。
どれだけ良い武器を揃えても、使い手がそれを振るう手法を身につけていなければ、宝の持ち腐れですよね?
これはデザインにも同じことが言えます。

 

今回はそんなある程度、デザインソフトを身につけてから伸び悩んでいる人に向けて、思考やアプローチの
仕方を身につけていくための効果的な取り組みを紹介していこうと思います。

 

この記事の主な対象

  • デザインツールは使える
  • ある程度、考えたアイデアを形にすることができる
  • 上達の実感がない
  • どうしても考えが一辺倒になってしまう

 

 

 

 

 

まずは知識を増やし、デザインをよく見る

 

「どうやってデザインの勉強をしましたか?」と聞かれたらまず間違いなく大抵のデザイナーは「デザインをよく見る」と答えるでしょう。
この「よく見る」とは文字通りの意味だけではありません。
デザインをただ眺めているだけでは実は何も残らないことがほとんどです。

 

文字の色、写真の構図、シズルの表現、配色、レイアウトなど
デザインにはそれぞれ意図が必ず存在します。
よく見るとはすなわち「デザインの意図を汲み取る」ということなのです。
それには知識が伴わなければなりません。

 

そういう意味で、まずセオリーを学ぶのが一番の近道となります。
その上で、色々なものを分析してみましょう。

 

とは言っても、その観察眼を身につけるにしても、練習が必要です。
そこでまずは「自分の好きなもの」を収集することをはじめましょう。
最初のうちは本当に感覚的で構いません。デザインの良し悪しの判断はとても難しいからです。

 

街に出て、パッケージや広告などを写真にとるでもいいですし、ピンタレストなどでひたすらデザインの実例を探すでも大丈夫です。
例えば僕はtumblrに気に入ったものひたすら投稿し、自分用のライブラリとして使っています。

 

好き、嫌いは最も分かりやすい基準です。
こうして収集していくうちに自分の好きな方向性というものが見えてきます。

 

 

デザインを言語化

 

次に行うのが言語化です。

 

つまり好きな理由を言葉にする練習です。
そこで思い出して欲しいことはデザインには意図があるということです。
つまりあなたがそのデザインに惹かれたのはデザイナーが意図を持って行った何かが作用したからです。
それを分析し、より具体的な言葉で書いてみましょう。

 

そうしていくうちにデザインを見るということが身についていくはずです。
これの応用として、次は自分がよくないと思うデザインであったり、
同じようなルールで作られたもの(例えば文字のみで構成された表現など)
色々と分類して分析を繰り返していくとさらに観察眼は磨かれていくことでしょう。

 

 

 

 

ムードボードの作成

 

 

引用 https://creativemarket.com/William_Hansen/2369918-Feminine-Mood-board-Templates

 

ムードボードとはアイデアがより詳しく伝わるように関連する素材を集めコラージュしたものです。
写真、イラストレーション、カラーなど、アイデア構成する要素を表すものを組み合わせていきます。
そうすることで、プロジェクトのビジョンが明確になり、チーム内外の認識が統一できるというメリットがあります。

 

何かをデザインする前にまず行いたいのはこのムードボードの作成です。
そうすることで、なるべく方向性を見失うことなくデザインを進めていくことができます。

ムードボードを作るコツとしてはより幅広く色々なソースから構成することです。
一辺倒に写真だけ、とか広告デザインだけ、と絞っていくとアイデアに柔軟性を失います。

 

向かいたい方向性を担うのがムードボードです。
だからこそ、もし何もアイデアが思い浮かばないなどの状態になった時は手を止めて、
一度、リサーチもかねてムードボードをつくってみるというのもいいと思います。

 

 

理論を知る

 

デザインとは必ずしも理詰めに行うことだけが正解ではありません。
精緻で均整のあるものを作れば確かに見た目は整います。
ですが、それだけでは人は対して興味を示しません。
分かりやすいのは広告です。
短時間しか目に触れない広告だからこそ、どうすれば興味を引けるかに注力しなくてはなりません。
だからこそ、ただセオリー通りに綺麗に情報を組んだだけのデザインでは弱いと感じてしまいます。

 

もちろん、それが正解の場合もあります。
例えば書籍などは何より情報を読み取ることが大事ですから、デザインが主張しては意味をなしませんよね?
人は無駄な情報に対してはストレスを抱きます。
だからこそ、デザインをデザインと思わせないほどに黒子にしてしまうのは大切な技術です。

 

少し話が逸れてしまいましたが、本題に戻るとデザインとは技術です。
感覚的なものに思われがちですが、デザインは人の心理的な部分を刺激する理論によって成り立っています。
理論を知れば、より具体的な根拠で他者を納得させることができます。

例えばこちらの女性の写真ですが、左から順に拡大していっています。
これだけでも印象の変化が分かりますよね?
人はより強調されるものに注視してしまいます。
だから一番右の写真では女性により引かれ、一個人として認識します。
一方で左では一個人というよりも、女性の写真だな程度の認識に留まってしまいます。
これは人の認知的な部分での心理学です。

 

デザインとは視覚の設計です。
つまり、無意識的にこういった心理学的手法を日頃から使っているわけです。
こうした具体的な根拠を説明できるだけでもデザインにより強い説得力を持たせることができます。

 

教科書的で少し堅苦しいかも知れませんが、理論がある程度、頭にあるだけでも
より、説得力を持ったデザインを作ることができます。
要点で学ぶ、デザインの法則という本はそういった理論の部分を分かりやすく解説してくれているので、
一読をお勧めします。

 

 


Design Rule Index 要点で学ぶ、デザインの法則150

 

 

 

まとめ

 

デザインがうまくいかない理由には様々な要因があります。
あくまでも今回紹介したのは悩みをより具体的な答えとして導くための手法です。
結局、手を動かさなくては決してデザインは上達しません。

 

ですが、答えを知らないで闇雲に手を動かすのと、ゴールを見据えて努力するのとではやはり大きな差があります。
まずは焦ることなく、周囲を見回してみるのが近道なのではないでしょうか。

 

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