スターバックスのデザイン表現から見る
デザインの転換点

以前、スターバックスのアートフルなデザイン表現についての記事を書きました。

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それから約1年ほどが経過しますが、どうやら最近そのデザイン表現に変化が起こっているように感じます。
今回はそんな新しいスタバのデザイン表現について書いていこうかと思います。

 

 

 

 

ハンドクラフトからよりシステマチックに

 

 

 

前回の記事でも書きましたが、

スターバックスの表現はハンドクラフトな手仕事感のあるイメージがこれまで続いていました。
アートフルな表現だからこそ、人の温もりが伝わるという精神の表れと言えるでしょう。

 

  • 水彩のテクスチャや手書きの文字といったハンドクラフト表現
  • 空間をうまく使った自由な構図
  • アートフルなタッチでのイラスト表現

 

 

しかし、近年のデザインを見てみると徐々にですが、変化が起こっています。
特に顕著なのはハンドクラフト要素の減少でしょう。

 

 

引用 https://www.starbucks.co.jp/?nid=crm_010_sp

 

引用 https://www.appbank.net/2019/04/04/iphone-application/1729736.php

 

代わりによりしっかりとした読みやすい文字組みで端的な表現がより台頭してきている印象です。
これらの写真からも分かるように、ある程度決まったフォーマットの元で、よりシステマチックに作られたデザインと言えます。

 

こういったデザインで僕たちの生活に馴染みがあるものを思い浮かべるとマクドナルドでしょう。(一概には言い切れませんが……)
マクドナルドのデザインは商品の構図は全て統一し、より視認性のある文字でデザイン性を高めています。
このいい意味で作り手を選ばない無個性な手法はとても合理的で今のデザイントレンドと言えるでしょう。

 

引用https://coneco.tokyo/4920

 

 

ハンドクラフトと生産性

 

ハンドクラフトの良さは、描き手の個性が如実に表れるという点です。

それが魅力的であればあるほど価値が高まります。
しかし、それは同時に担い手を限定してしまうということにもなります。

 

デザイナーと言えど、誰しもが魅力的なハンドクラフトを行える訳ではありません。
それは生産性といった観点から言えば、あまりにマイナスな要素です。
特定の誰かにしか作れないようなものは、こと広告などの消費性の高い媒体ではスピード不足に他ならないのです。

 

 

システマチックの強さ

 

一方で、既存のフォントを美しく、そして読みやすく組むという作業は言ってしまえば、ある程度のデザイナーなら行えます。
つまり担い手を選ばず、スピーディーにプロジェクト進めていけるわけです。

もちろん、これはあくまで理想論であって、そんな単純にプロジェクトが進行していく訳ではありません。
しかし、ハンドクラフトに比べ遥かに生産性が高いのは言うまでも無く、とても合理的なのは事実です。

 

 

 

 

合理性は時代の変化

 

 

一時期はサードウェーブデザインが台頭し、個性で勝負をすることが多かったのを記憶しています。
しかし、時代はwebへの転換期を迎えています。

 

そうなってくると、より展開性のあるデザインが求められていくのは必然の流れでしょう。
最近だと日産のリニューアルロゴが記憶に新しい事例です。

 

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あれもまさに、媒体を選ばず合理性を追求した新しい時代のデザインです。
シンプル、かつ合理的な運用。
それこそが、これからのデザインのトレンドなのではないでしょうか。

 

 

まとめ

 

 

これまでハンドクラフトのアートフルな表現を重視してきたスターバックスが、
よりシンブルで合理的な表現へと変化しつつあります。

これは作り手の個性に頼ることない、生産性の高いデザインで、
まさしく今の時代に求められるデザインの姿なのではないでしょうか。

 

 

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